Uncountable Word Letters to My Love

社会人や監督生、審神者、見習いDJを掛け持ちする多趣味オタクが音楽やゲームなど好きなものを書くだけ

【新感覚舞台で参る!】舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵-大阪冬の陣- レポート

※この記事には舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵-大阪冬の陣- のネタバレがあります。また筆者は事前に過去の作品を十分に予習しなかったこともあり、解釈違いなどお見苦しい箇所がある可能性があります。予めご了承ください。

 

 

 

仕事中に立ち上がろうとしたら棚の扉に頭を強打しました、kmcmです。

年に数回、何かしら物にぶつかるので気をつけます…。

 

 

さて、今回は初めての観覧となる舞台『刀剣乱舞』(以下、刀ステ)の新作を見に行ってきました!以前投稿した『刀剣乱舞』の紹介記事でちらっと紹介しましたが、深掘りしていきますよ〜

まだ読んでいない方は読んでいただけると幸いです。

 

kmcm-rock.hatenablog.com

 

 

初めに簡単ですが、そもそも刀ステとはどういうものか説明します。

 

刀ステは、ミュージカル『刀剣乱舞』(以下、刀ミュ)と同じく2.5次元舞台プロジェクトの1つです。

ミュージカルとライブパフォーマンスの刀ミュと異なり、刀ステは芝居メインとなります。そのためゲームさながらの戦闘・殺陣を楽しむことができます。

特に「真剣必殺」という刀剣男士がある程度のダメージを受けると服装が乱れて特殊攻撃をする、いわゆる大ピンチの時に出る必殺技は再現率の高さに感動的でとてもカッコいいですよ!

 

 

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今作「天伝 蒼空の兵-大阪冬の陣-」は、刀ステ史上最大規模のストーリーかつ初のIHIステージアラウンド東京(以下、ステアラ)での公演となっています。

4〜6月上演予定の舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士-大阪夏の陣-(以下『大阪夏の陣』)へ繋がる話ということで、今作に初めて登場する刀剣男士を含めてどんな内容かワクワクしていました。

 

…と言いたいところですが、冒頭の注意事項で書いた通り、十分に刀ステの予習をしていません!!!

既に観に行かれた方の感想や考察をざっと見したくらいの知識です。

それに観に行った日(1月23日)に刀ミュ(『壽乱舞音曲祭』)のライブビューイングがあって、そっちばかりになってしまったので…本当に申し訳ありません…。

 

 

話を戻して。色んな気持ちを抱えながら会場に向かいました。

 

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正面入り口に向かう前に大きなポスターがお出迎え。

 

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この日はあいにくの雨で、寒さ倍増でした。私も含めて会場の中に入るまでに寒さに耐えていた人が多かったはず。

 

ちょうど待っている間に今作に登場する刀剣男士のフラッグがかかっていました。

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山姥切国広が上手く撮れていない…。すみません。

公式ツイートによると、このフラッグのために撮られた写真とのこと!

待っている間のお楽しみですね。

 

 

感染予防のために徹底的な消毒や検温を済ませたら、いよいよ会場の中へ。

 

ステアラは、ドーナツ型のステージの中心に360度回る座席があるという特殊な劇場になります。

そのため、座席間はかなり狭めで雨の日となると手荷物が増えるので大変です(一応コインロッカーはあるらしいですが)

加えて、第1部と第2部間の20分間の休憩時間は地獄です。といいつつも、5〜6分ほど再演まで待ってくれるのでご安心を。

 

事前に舞台鑑賞好きの職場の先輩からステアラの情報を聞きましたが、観る場所によってステージが見にくかったり座席が回転する時に酔いやすいとのことでした。

 

私の場合、Bブロック21列36番で座席のほぼ真ん中で全体的に見やすく酔いが感じにくいという神席でしたので問題ありませんでした!!初めての刀ステで良い席とは嬉しい。

前列は結構空席があったので、前の人の頭を気にすることなく観覧出来ました。

 

 

さて、前置きは長くなりましたが!

項目ごと箇条書き風にして感想書きます。

 

◯今作に出陣する刀剣男士

 一期一振(演:本田礼生)

粟田口唯一の太刀で今作の部隊長(キャスト間では座長)。物腰が柔らかい性格で、弟である鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎の面倒をみます。今作で刀ステ新登場となり、自身が焼かれた因縁の大阪に出陣することになりますが…。詳しくは後ほど。気品感(ルビ:ロイヤル感)溢れる雰囲気で、もはや騎士でした。

 

 鯰尾藤四郎(演:前嶋 曜)

粟田口の脇差。ロン毛とアホ毛と元気いっぱいなキャラ。元々は薙刀だったのですが、一期一振と共に大阪城で焼かれて今の形状に。そのため、記憶の一部はないものの持ち前の前向きな性格で気にしない様子。後ほど詳しく書きますが、とあるシーンでキュンとなる人が多くなるのではないかと。

 

 骨喰藤四郎(演:北川尚弥)

粟田口の脇差。鯰尾藤四郎と同じく元は薙刀でしたが、焼かれたことにより今の姿になっています。間反対に無口な性格ですが戦闘時は一変敵の骨も喰らい尽くすような戦いをします。

本編の感想を書く前に書いてしまいますが、今作の続きである『大阪夏の陣』にも登場します。そのためにも、今作の立ち位置で次に繋げるかチェックポイントですね。

 

 宗三左文字(演:佐々木喜英)

筑前の刀工、左文字の作とされる打刀。豊臣秀吉・秀頼、徳川家康の刀であったことから今作に出陣しています。どの刀剣男士もゲームから出てきたと言うほどの再現率ですが、個人的には宗三左文字が一番でした。後ほど詳しく書きますが、高速乱れ切りや真剣必殺で見られる美しさに放心状態でした。

 

 加州清光(演:松田 凌)

新撰組沖田総司が所持していたとされる打刀。江戸時代は今作には関わりないのに?と思うかもしれませんが、大事なところでのキーマンの役割を果たします。貧しい環境にいた影響で、可愛くしないと愛されないと思っています。刀ミュの加州清光はあざと可愛いに対して、刀ステのは艶やかっこいいJK(女子高校生)というイメージです。

 

 太閤左文字(演:北乃颯希)

 筑前の刀工、左文字の短剣。2020年10月ゲーム内イベント『江戸城潜入調査』が開催された時に初登場、その後間もなく今作の上演が発表されて刀ステ入りしました。

元の主は豊臣秀吉でそのあとに徳川家康に渡ったことから、一期一振同様に見た目が派手ですが、今作にはなくてはならない存在です。

見た目の可憐さとは裏腹に一人称は「儂」で、太閤こと豊臣秀吉の渾名でもある「猿」を意識したセリフや俊敏の動きが特徴的。

※なお、当人は猿呼ばれされることに不服な様子、白く長いしっぽが見えているのに(笑)

何故、彼が今作の時代に降り立ったかは後ほどの本編の感想にて。

 

 山姥切国広(演:荒牧慶彦

 安土桃山時代に造られた霊剣『山姥切』の写しである打刀。刀ステでの近侍であり、『維伝 朧の志士たち』(2019年上演)と『科白劇』(2020年上演)を除いた今までのシリーズで主人公ポジションとして皆を支えていきました。

今作では一期一振とともに偵察や戦略の助言をしていきます。相変わらず、自身が写しであることをコンプレックスに感じ、綺麗だと言われると嫌がる場面も。(と言いつつ、本当に顔立ちが綺麗ですがね(笑))

ボロボロになったマントをバサァとなびきさせて敵を斬る姿は絵に描いたような美しさです。

 

 

〇本編について

全体的な感想としては、座席が回転することを含めてアトラクション感覚で楽しめました。あとは、あまりにも1度に受け入れる情報量が多くて第一部と第二部が終わったときに脳みその処理能力がフリーズしていましたね…。そのためか、ところどころ記憶が飛んで一部書いていることが違うことがあるかもしれませんのでご了承ください。

私のように過去の作品について詳しくない人でも分かりやすいストーリー構成で、第一部の伏線を第二部で回収する形式でした。それに加えてまるで映画やドラマのなかに登場人物たちと一緒にいるような感じでした。

 

開園時間が過ぎ壮大な音楽とともに暗闇から部隊長である一期一振が登場、今作の舞台となる慶弔19年の大阪について語られます。

そこには、方広寺鐘銘事件がきっかけで争うことになった豊臣と徳川が戦国時代最後と言われる大阪冬の陣に向けて準備していました。

その時すでに徳川家康(演:松村雄基)に時間遡行軍が襲撃し、太閤左文字によって難を逃れます。二人のやり取りがまるで祖父と孫のような雰囲気でほほえましかったです。

豊臣側に仕え、真田昌幸の息子である真田信繁(演:鈴木裕樹)が来たる戦をどう立ち向かうか悩んでいたところ、イタリア語(※1)を話す髭を生やした外国人と黒々としたおぞましい姿をした2体の時間遡行軍が現れて真田信繁の力になると言います。今回の敵になるであろう弥助(演:日南田顕久)と阿形(演:安田桃太郎)、吽形(演:杉山圭一)は登場して間もないのに物凄いオーラが出てゾクゾクしましたね。

 

今作の時間軸としては、オープニングで流れる巻物で判明しましたが『ジョ伝 三つら星刀語り』(2017年上演/以下、ジョ伝)と『悲伝 結いの目の不如婦』(2018年上演/以下、悲伝)の間のようです。ここにきて予習をしなかったことが仇になるとは(泣)

ですが、そんな気持ちはすぐに吹き飛びました。なぜなら、オープニングがめっちゃかっこいい。

一振りずつ敵を斬りながら攻撃して他にも傘の演出があったりと…肉眼から一兄(一期一振)カラーのオペラグラスからでもしっかりと勇ましい刀剣男士を見て、迫力のあまり思わず一筋の涙を流してしまいました。この先泣いてばかりで大丈夫だろうか…。

 

迫力があるオープニングから場面が一変、大阪の地に向かった刀剣男士が登場します。

 

私が座ったところは先述の通り比較的座席の中心部だったので、体感としては某夢の王国にある"くまのぬいぐるみのハチミツ狩り"アトラクションのようなゆるやかなスピードでした。移動中はスクリーンを見ながらだったので、そちらに集中していました。

 

場面が変わり、「真田丸」へ潜入した山姥切国広・宗三左文字加州清光。兵士として木材を運んでいましたが、加州清光はチャームポイントである爪紅が汚れるとJKぽい発言をするし見た目の華奢なわりに力持ちな宗三左衛門にキュンとしました。

時間遡行軍の動きがないことを確認したそんな時に、突然豊臣秀頼の家臣である大野治長(演:姜 暢雄)が「真田丸」を今すぐ撤退しろと伝えてきます。それには不服な真田信繁大野治長と一触即発のところ、豊臣秀頼の姿と高らかを上げる弥助と不穏な雰囲気をかもし出す阿形・吽形が登場します。撤退は演技だったということでしたが。

弥助は豊臣秀頼に仕えているだけだと言いますが不審に思う山姥切国広。どうやら前作『ジョ伝』の小田原の地で戦ったようで、本来大阪の地に現れないにもかかわらず今作に登場することに疑問を感じていたようです。一期一振が合流して弥助と戦いますが、弥助の協力しないかの提案により時間遡行軍に狙われる豊臣秀頼を警護するため、一期一振と宗三左文字が残ることになります。

鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎と分かれる前から「秀頼を頼む…」と謎の男の声を聞くようになった一期一振はその言葉の通りに従います。その時点で声の主は一期一振の元の主である、豊臣秀吉だと確信しました。

残りの山姥切国広たちは、徳川軍の偵察へ向かった鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎と合流すべく「真田丸」に向かうのでした。

 

場面が一変、徳川軍に偵察しに向かった鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎は太閤左文字に敵だと勘違いされ追われることになります。その時にドーナツ型のステージ上で走り続けるシーンがありますが、回転するのは座席なのでいかに走っているようにみせる技術は圧巻でしたね。

山奥に行った山姥切国広は追われる脇差と合流しますが、太閤左文字と徳川軍に囲まれます。山姥切国広たちの姿を見て自身の味方だと分かったときに刀剣男士をあだ名で呼びます。「ずおっち」、「ばみっち」、「きよきよ」、そして「てるてる坊主」(笑)

なぜそう呼ぶのかの問いに対して、彼は「同じ本丸のにおいがしたから」と言います。しかし、山姥切国広たちは太閤左文字の認識はありませんでした。それもそのはず、太閤左文字の発言によると、彼は(山姥切国広たちから見て)将来顕現される同じ本丸仲間ということです。それに加えて彼の主から聞いた話によると「山姥切国広は修行に行ったきり帰ってこない」と何やら不穏な雰囲気が…。

今は未来の話は聞きたくないと、なぜ太閤左文字がこの大阪の地にいるのかとの問いに太閤左文字はミュージカル風に説明します。その名も「太閤左文字劇場」。

「でかしたぞ、太閤左文字!凄いぞ、太閤左文字!」の徳川兵の掛け声とともにコミカルな異色の空間を味わうことになります。豊臣秀頼徳川家康の現代語的な口調にはツボでした(笑)

 

場面が変わり、豊臣秀頼の城へ。弥助と宗三左文字が会話するところになります。意味深な発言と一触即発な漢字の雰囲気のまま一期一振豊臣秀頼の会話シーンになります。豊臣秀頼豊臣秀吉の息子であるにも関わらず父のように威厳を保てず、さらには彼の周りでは秀頼は秀吉の本当の子供ではないのか、という噂が流れました。それでも兵を引き連れていくことにプレッシャーを感じていました。

それに対して一期一振は静かに話をききます。そうこうしているうちに秀頼から生前前に亡くなった父である豊臣秀吉について聞かれますが、一期一振は紹介文でも書いた通り大阪城で焼かれたため、再鍛練される前の記憶はありません。そのため、何も答えることができませんでした。また、一期一振が鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎など沢山の弟たちがいると話をすると秀頼から「弟なしに何者なのだ?」と聞かれますがそこでも何も言えませんでした。

 

場面が変わり、弥助が何やら企てているようで真田信繁を操っていました。どうやら、弥助は『ジョ伝』のときに仕えていた黒川官兵衛(演:山浦徹)が亡くなる前に残した”予言”が記された巻物と黒川官兵衛によって地下で飼い慣らされた阿形と吽形を見つけます。それによって黒川官兵衛が生き延びるようにとするために歴史を変えずに、逸話で物事を変えるためにこの地に降り立ったということが分かります。しかし、そんなことは不可能であるはずなのに…。というところで状況が一変します。なんと真田信繁の元で

それに合わせて、弥助は禁術的なことで刀剣男士を顕現させるとのこと。とある本丸の審神者のミイラ化(※2)した手を体内に取り込むということでした。

 

その頃、豊臣サイドでは戦に立ち向かうべく準備をするところを一期一振が止めます。それは、来たる大坂夏の陣で息を引き取るまで生かせないと歴史が変わってしまうからです。頑なに止める一期一振天守閣で聞かれた自身のことについて再び聞かれます。一期一振が答えることに躊躇したには、理由があります。

刀ミュの作品でも同じようなことがありましたが、刀剣男士はあくまで審神者によって顕現されたその刀剣に宿る付喪神として歴史を守る立場。そのため、元の主に自身の正体を明かしてはならないのです。

その守りを破らないためにも聞かれても名を挙げるものではないと正体を明かさなかった一期一振ですが、大阪に降り立ってから自身に呼びかけられる声を思い出しました。

それが、元の主である豊臣秀吉でした。豊臣秀吉は一度は天下統一を果たしたものの、その後病にかかり、秀頼が5歳の時に他界します。そのため、”世継ぎ”が出来なかったことを後悔し一期一振に秀頼を守るよう天の声として現れました。

まるで、自身に覚悟を決めたかのように一期一振は声を上げて自らの正体を明かします。秀頼を守るためにこの地に降り立ったというシーンは、一期一振らしくかっこいいし鳥肌が立って思わず涙が溢れました。そんな状況で第一幕が閉じます。

 

 

第一幕からの余韻が抜けられず、休憩後第二部へ。

今にも豊臣と徳川の戦いが始まりそうですし、逸話で自身の目的を果たすために刀剣男士を倒そうとする弥助が襲い掛かってくるところがゾクゾクしました。

というのも…弥助が召喚した時間遡行軍、ゲームからそのまま出てきた感じです。

刀ミュは打刀、太刀、薙刀くらいしか出てこなかったのに、刀ステでは脇差と大太刀までもが出てくるのですから!特に脇差のあのおぞましさの再現率の高さには驚きました。

 

戦場に向かう途中で、鯰尾藤四郎が城を見上げて呆然とします。それに気づいた一期一振が声をかけるといつもの前向きな鯰尾藤四郎から一変後ろめたい気持ちになります。ゲームをしている人ならお分かりいただけるかと思いますが、思わず鯰尾藤四郎を抱きしめたくなってしまうようなシリアスなシーンです。と、思いきや

「ここをやり直せば…って前まで思っていたんだけどね」

これを見た瞬間、ああやっぱり鯰尾藤四郎だと思いましたね。記憶がなくてもめげない性格の持ち主の彼ですから、どんなことにも前向きに立ち向かう姿は誰もが勇気づけられるのでしょうか。

 

そこからは、テレビドラマ『水戸黄門』の16:45頃に流れる「この紋所が目に入らぬか!」までのようなばったばった殺陣祭りです。

この時に、先述した真剣必殺で服装が乱れた刀剣男士が現れます。それぞれの殺陣シーンがアクロバットであるし、何よりも刀剣男士の特徴を引き出すような見せ方で見ている側も楽しかったです。

特に、加州清光の「俺の裸を見る奴は…死ぬぜ…!」で見ている人は即重症を負ったのでしょうか。私もその一人です(笑)

個人的には宗三左衛門の美脚と美しい殺陣にも重傷を負いました。

 

そうして、各刀剣男士の殺陣が終わったら舞台正面のスクリーンがはけて、座席が回りながらステージを一周します。そのときの「ラッセラー」の勇ましい掛け声が耳に残るBGMとともに容赦なく時間遡行軍に切りかかる刀剣男士をみてついつい「いけー!頑張れ!!」と声を挙げたくなるほどの迫力と熱気が後方の座席からも伝わってきました。

 

阿形と吽形が倒れて場面が変わり、加州清光徳川家康が闘うシーンへ。

逸話では徳川家康は攻撃的な性格ではなかったようですが、冒頭からずっと戦闘に対してこだわりを持っていましたね。「糞を漏らすような戦が待ち遠しい」と。豊臣秀吉の最期を見て嘆いたのでしょうか。

この時までなぜ加州清光が大阪に向かったのかは分かりませんでしたが、そのシーンでようやく分かりました。

「アンタが死なれたら困るんだよ!アンタがいなかったら俺は大切な人と出会えないんだよ!」

そうです、後に徳川家康は天下統一したあとに江戸幕府を開き幕末まで活躍した新選組がいるのですから。もし、徳川家康の身に何かあったら加州清光は元の主である沖田総司に出会っていない可能性があるからです。

その熱い志に家康は心を打たれ、「糞を漏らすような戦だった」と言い折れました。

この時に家康の「いつかはお前の大切な人に会ってみたいな」の発言がありましたが、フラグじゃないですよね?

 

そして、弥助と山姥切国広の一騎打ちも終盤へ。その前に真田信繁の十勇士によって怪我を負いましたが、真剣必殺で何とか乗り越えました。

そうこうしていうちに、弥助がついに審神者のミイラ化した手を自ら体内に取り込み、自身が刀剣男士として顕現しようと試みました。

ですが、顕現して間もなく元の弥助の形はなく時間遡行軍でもないおぞましい姿となって「私は黒田様を生きさせたかったのに…」と散っていくのでした。それを見て弥助もただの悪役はなく、彼自身も守りたいものがあってこその行動だったのではないかと思いました。

 

そうして間もなく、戦が終わり真田信繁は弥助が約束を果たせなかったことに嘆き、十勇士が自ら逸話になるためにと自害したことにショックを受け、後に続いて首を切って無くなります。

すると、フードを被った二人が登場し真田信繁の死にざまを見て、話し合っていました。その前に、十勇士との戦いで突如現れたときに持っていた武器ですぐに分かりました。

そう、真田信繁が持っていた十文字槍の「大千鳥十文字槍」と脇差の「泛塵(はんじん)」です。昨年末と始めにゲームでの実装してからもの凄いスピードでの刀ステ入りです。先日、公式ツイートでキャスト名も紹介されましたからね。(以下参照)

もしかして太閤左文字の記録を抜いた?!

 

この時点で次作の『大阪夏の陣』が過酷な気がしてきました。

 

一度は倒れた阿形と吽形が再び登場し、弥助の最期をみていました。彼らは「面白そうだったから」とまるで某死のノートの死神のような感じで去っていきました。

 

こうして、大阪冬の陣は”史実”通りになり、刀剣男士の使命を果たせました。

使命を果たすと刀剣男士は元の本丸へ帰らなくてはなりません。そのため、太閤左文字とはお別れです。

なぜ太閤左文字が降り立ったか、それは「豊臣秀吉は青空のような人だった」と伝えにきたと彼は言いました。今回の件で、一期一振は自身が何者なのかと葛藤する場面がありましたが、太閤左文字の「いちごっちも青空だよ!」の一声で心が晴れたような感じでした。

 

そして、青く広い青空のような壮大なエンディングの演出で幕が下りました。

映画のクレジットのように刀剣男士の名前が書かれた傘、グッズ化してくれないのかな…。

 

 

〇私なりの考えや注釈

今回の出来事は豊臣を生き延ばすということでしたが、次作は逆に大坂夏の陣で豊臣は滅ばなくてはなりません。ああ、なんてつらい!!(何回目)

しかも、そこに出陣するメンツはあの三日月宗近(演:鈴木拡樹)だよ?まだ『悲伝』を見ていないので何とも言えませんが、結構酷らしいですね…。

しかも、鶴丸国永(演:染谷俊之)にへし切長谷部(演:和田雅成)、薬研藤四郎(演:北村 諒)って何度も死を見てきた刀剣男士じゃん…。ヒエッ

それに加えて、あの数珠丸恒次(演:高本学)も初刀入りでしょ…。もしかしたら、加州清光のようなポジション何かありませんね。

それまでに『ジョ伝』と『悲伝』だけでも見ておかねば!

 

※1:弥助はポルトガル領東アフリカ生まれのようですが、弥助役の日南田さんのツイートでイタリア語を話すことが判明。

 

※2:様々な考察を見ての考えですが、『悲伝』の本丸が襲撃された時の審神者の手ではないかと。

 

 

以上で、今回の感想記事は終了です。ほとんどが本編の感想ばかりでしたので長文グダグダ失礼しました。

 

なお、今作は3月まで上演しているので行ける方は是非新感覚のステージとともに目に焼き付けていただきたいです。

 

この時期だし行くのもな…と思っている方も楽しめますよ。

3月28日(日)の千秋楽公演でライブビューイングが行われるとのこと!

配信は千秋楽を含めて2月17日(水)の昼・夜公演も行います!

 

詳細は、公式サイトや公式Twitterでチェックしてみてくださいね。

stage-toukenranbu.jp

 

余談ですが、先日パンフレットとランダムブロマイドを買ってみました。

舞台のかっこいい姿だけでなく内番着や軽装、かなりおちゃめな写真が収録されているので眼福です。

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それでは、次の記事にて!!