【ほんのりストロングゼロ臭がする若き狼たち】A Scent Like Wolves バンド紹介(新アルバム情報有)
どうも、新しい部署でゼロからスタートしたkmcmです。
この度、10月に異動通知で人事総務部に飛ばされました。前の部署(法務)には半年ほどしか居なかったし、入社していきなりハードなところに行かされて大変でした。その代わりに、希望している部署で働くために学べることが沢山ありました。
とは言え、電話対応がろくに出来なかったし、周りの人に迷惑をかけているばかりだったので…会社側の適性判断で今回のようになったかもしれません。現在の上司から「元々は人事総務に行かせるつもりだったが、それだと仕事があまりないので、敢えて大変なところに行かせた」という事情を聞かされて、なんとなく納得しましたが、同じミスを引きずったら(契約社員ということがあり)後がないなということを薄々感じました。
入社して半年しか経っていないし、まだまだ社会人始まったばかり。ネガティブな考え方を持つのではなく、自分の肥やしだと思って前向きに取り組んでいきます。時には、息抜きも必要だと思うので…そういう時はこの場所で好きなことを書きます!
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さて。ライブレポートを溜め込んでしまい、申し訳ありません。やらなくちゃ、書かなくちゃと思っていますが…仕事の合間を練ってかいているため、なかなか記事を書く気分が乗らず停滞期突入です(泣)
どういう構成で書こうか、まだネタを温め中なので、今しばらくお待ちください…。
ライブレポートを投稿する前に、どうしても皆さんにおススメしたいアーティストを紹介したいと思います。
普段から音楽ジャンルや国籍を問わず、様々な音楽を聴いている私ですが、この記事は独断でアーティストを紹介する不定期(?)ものです。
記念すべき第一弾は…
photo by Bob McCoy
メタルコアバンド: A Scent Like Wolves(以下ASLW)です。
メタルコア未開拓であった10代の私に、衝撃を与えてくれたバンドの1組です。
バンド名が長めなので、愛情を持ってゆるキャラではない「セント君」というあだ名で、日本人の友達に広めています(笑)
また、彼らは私の大事な友人でもあります。時々、フレンドリーなメンバーたちとメールのやり取りをしています。その時のやり取りや来日時に彼らから直接聞いた情報を入れつつ、紹介していきますね!
ASLWの拠点地は、アメリカのペンシルベニア州ランカスター。大都市フィラデルフィアの郊外エリアになりますが、のどかな場所です。イギリスに行ったことがある人や英国文化に詳しい人は気づいているかもしれませんが、アメリカにもイギリスに実在する地域名があるんですね。
また、ランカスターは多くのバンドがアメリカ国内ツアーのライブ会場でよく挙げられるところでもあります。そのため、ASLWがよくライブを行っているChameleon Clubというライブハウスでは、アマチュア・プロ問わず様々なジャンルのアーティストによるライブで多くの音楽ファンを虜にしています。
ちなみに、ランカスター周辺(と言っておきます。ペンシルバニア州はカリフォルニアのように半端なく広いので。)には、世界的有名なチョコレートメーカー:Hershey'sの本社を構えるハーシー、鉄鋼町として知られるピッツバーグがあります。
車があれば、フィラデルフィアからランカスターまで約1時間40分で行けます。ランカスターからハーシーまでは約30分、ピッツバーグまでは3時間越えです。(さすが、車大国。千葉県と同じく、基本的に車がないと生きていけないですw)
バンドのバイオグラフィーとしてはこんな感じ。
(バンドメンバーから直接聞いた情報と彼らのレーベル:CI Recordsのアーティストページ、2nd アルバム『Fridged Future』(2013年9月28日発売/Maxtreme Records)日本盤に付属しているバイオグラフィーを元にしています。)
2010年、Al(Vo)とNick(Vo)のBoltz兄弟、リーダー役Jeff(G)は高校生の時に、ペンシルバニア州・リーディングにてバンドを結成。最初はセッションするだけのバンドだったのですが、高校を卒業すると同時に各メンバーの就学や就職の進路に専念するために、一度バンドの活動を止めます。その後、「A Scent Like Wolves」というバンド名で改めて、オリジナル楽曲の制作を始めます。(ちなみにバンド名の由来は、アクション映画『Ninja Assassin』で登場人物のセリフからきているとのこと)
2013年6月18日、自主制作で『And The Story Goes...』(以下、1stアルバム)をリリース。2,000枚以上を売り上げる異彩を放つメタルコアバンドとして全米の注目を集め、地元ランカスターやペンシルバニア州のお隣にあるニューヨークでAsking Alexandriaなどの若手メタルコアバンドのサポートアクトを務めました。
2015年、多くの若手バンドが在籍する注目のレーベルWe Are Triumphantと契約。同年12月に「Alternate Lives EP」(以下、1st EP)をリリースしたときに、タワーレコード渋谷店で大々的に紹介されました。その時の様子をバンド、各メンバーのInstagram でチェックできます。
SNSを通して、海外メタルコアファンの間で話題になりました。(在庫数は少ないですが、2019年10月20日現在でもその渋谷店で噂のEPを入手出来ます!)
勢いを衰えることなく、2016年3月18日に2nd アルバム『Frigid Future』をリリース。(日本盤は同年9月26日)アメリカ内に留めず、国を飛び出してカナダでツアーを行いました。同年12月には、フランス出身メタルコアバンド、Shoot The Girl Firstと共に、日中ツアーを行いました。アルバムをリリースして間もないのに、初めての日本で爪痕を残したのです。
メンバーチェンジと現在のレーベルであるCI Recordsとの契約をしたあと、2018年3月30日に「Sprit Vessel」(以下、2nd EP)を海外リリース。2nd EPのリリース記念として、4月下旬から初ヘッドライナーツアーでアジア公演を行いました。中国、韓国を巡って、5月に2度目となる来日を果たします。ツアー最終日(東京・高円寺)には、2nd EPのリード曲である「Angelwrath」にて楽曲・MVに参加している日本のメタルコアバンド、Crystal LakeのRyo (Vo)とステージにて初共演を果たします。
ASLWがアメリカして帰国後、2019年1月にはCrystal Lakeの初アメリカツアーでランカスター公演にてサポートアクトを務め、その時でもステージ上で共演をしました。
同年3月2日に、ASLWの来日ツアーで2度のサポートを務めた兄弟同然の仲である日本のメタルコア:Sailing Before The Windとコラボ。EP「Revised Standards」収録の「Northern Wings」にて、Boltz兄弟が参加しています。ASLWとは違った攻撃性があるツインボーカルを楽しむことができます。
各作品の紹介は、さらに長くなるので…後日改めて、レビューにて書くことにします。
簡単に、バンドメンバーを紹介しましょう。
Al Boltz (Vo)
ASLW結成の中心メンバーで、Nickの実弟。主にバンドのSNS更新を担当。クリーンからデスボイスまで幅広く歌っています。また、日本のアニメや音楽(特に5人組ロックバンド、FACT)をこよなく愛しています。そのため、ゲーム「ゼルダの伝説」のキャラクターや浮世絵のような柄のタトゥーを入れたり、誰よりもアジアツアーしたいと熱望していたとのこと。アメリカのロックバンド、30 Seconds To Marsの大ファンで、髪を伸ばしてまでJared Leto(Vo)と写真を撮ったことがあります。アルバム作品中では、キーボードも担当。
Nick Boltz (Vo)
バンド結成時から在籍している、Alの実兄。渋めな地声とはギャップがあるハイトーンボイスのスクリームで、曲の雰囲気を作っています。(ちなみに「1stアルバムでは1曲しか歌っていないし、キーボード担当というのは名前だけ」だと、Nick本人は語る。)
Alに負けないほどポケモンやドラゴンボールなどの日本のアニメ・ゲームが大好きです。また、見た目がNickelbackのChad Kroger(Vo)に似ていることから、バンドメンバーからよく弄られることも。
Jeff Brown (Studio G)
バンド結成の中心人物で、リーダー役。曲づくりは、主に彼が進めているとのこと。私生活での仕事との両立でバンドからの脱退・再加入を繰り返しましたが、今回の新ラインナップによって、スタジオのみのメンバーとなってしまいました。おそらく、彼もまたASLWメンバー同様に日本のカルチャーが好きです。2匹のコーギーを飼っています。
Cody Frain (Dr)
1stアルバムがリリースされる前に加入したメンバー。通称:ドラえもん。(飼っている猫に溺愛していることもあるので)
複雑なリズムを刻むこと以外に、1st アルバムで登場するハピドラム(様々な音階を奏でることができる鉄製ドラム)を使って曲の世界観を作り出しています。
自宅の地下にバンドが練習する場所があるらしく、そこでこもって練習や作品のアイデア作りをしているのです。見た目の通り、アニメの登場人物で出てきそうなドラゴンボールをこよなく愛するオタク。2018年末から突然腕中にタトゥーを入れ始めました。メタルコア版エド・シーランを目指しているのでしょうか。時々、Instagramの投稿で登場する、彼の自室にあるレゴブロックが気になって仕方ないです(笑)
Kyle Pettigrew (G)
2ndアルバムのリリース前に、Codyの紹介で加入しました。誰よりもバンドへの熱があり、ユニークなアイデアを考えて独特のギターサウンドを聴かせます。根っからのアニオタ、ゲーマー。バンドメンバーの手が負えないほど、気まぐれで超変人。(食べ物に何でもホットソースをかけるなど)
好きな日本食は、たこ焼き。彼が住んでいるウエストラウン(ランカスターから車で約30分にある)にヒスパニックが多いことから、少しだけスペイン語を話せます。お坊さん並みに剃った彼の坊主頭を触ると、御利益があるという噂があるとか(笑)
今回の記事で挙げられている大体のバンド情報は、彼のお陰です。感謝します。
Blake McClimon (G)
2018年末からサポートメンバーとして活動していましたが、今回のラインナップ発表に合わせて正式加入。Mickeyとは双子の兄弟で、Blakeは弟。普段はギター講師をして、Mickeyと一緒に大工屋を切り盛りしています。ASLWメンバーになるまでは、ASLWと同地元で活動するメタルコアバンド: Road To The Milestoneでギタリストとして活躍していました。アイスホッケーなどスポーツ観戦が好きな様子。愛犬のシーズーであるGGが大好き。
Mickey McClimon(B)
Blakeとは双子兄弟の兄で、一緒に正式メンバーになりました。彼もまた地元のバンドでベーシストとして経験したことがあり、Blakeと一緒に大工屋を切り盛りしています。釣りとスポーツ大好き。
個性的な7匹の狼たちですが、McClimon兄弟とJeff以外に来日したことがあるメンバーは、完全に呑んべいです(笑)
特にストロングゼロが大好物で、500mlの大きい缶を普通に飲み干します…。さすが、お酒に耐久性がある外国人…。
2回目の来日時にストロングゼロを差し入れました。そしたら、貰ってすぐ常温のまま飲み干すほど、もの凄く喜んでいました(笑)
あまりの飲みっぷりにびっくりしたので、A Scent Like Strong Zero(ストロングゼロのような香り)というあだ名で、たまにバンドを呼んでいますw
※Blake曰く「アメリカに帰ってきた今でも、バンドメンバーがストロングゼロの話ばかりするよ(笑)」とのこと。
話がかなり脱線しましたが、肝心の音楽と言うと、一応メタルコアと言っておきます…。実際のところ、分類される音楽カテゴリはポスト・ハードコアでしょうか。
というのも、ASLWの音楽は変則的なリズムが特徴的なDjentなど、様々な要素の音楽が融合しているので、一言で言い切れないからです。Bring Me The Horizonをはじめ、Silver Steenや30 Seconds To Mars、Yellowcard、マキシマムザホルモンなど国内外の多種多様な音楽から影響された彼らのスタイルは、まさに喜怒哀楽の感情を持った私たち人間そのもの。夢に向かって前進する彼らが感じる常に揺れ動くアメリカ社会での不安や怒りを訴える歌詞とともに、メタルコア・ハードコアの独特な攻撃的な激しさや哀愁漂う雰囲気を美しくメロディカルなサウンドが特徴です。そのため、各楽器だけでなくBoltz兄弟がそれぞれ放つスクリームやメロディも聴きどころなので、メタルコア初心者でも聴きやすいサウンドだと思っています。
MVは、2nd アルバム以降のものをYouTubeでチェックできます。1stアルバムのものは、以前まで見れましたが…突如削除されて見ることができなくなりました。Nickがヘドバンしながらキーボードを演奏するところがインパクトありましたがね。
(動画の埋め込みしたときにうまく表示されなかったため、リンクとタイトルだけの表示になります。ご了承ください。)
●Frigid Future
Haunted
Hands of Porcelain
https://youtu.be/tdR1HdQwlh4
American Winter
Into The Gray
https://youtu.be/b_BALiBeexg
Inside Out(日本盤ボーナストラック)
https://youtu.be/4epzoHq46jw
●Sprit Vessel
Angelwrath
Devilspit
https://youtu.be/yQbYcDc491U
MVと別に、AlとKyleによるレアなアコースティックセットの動画が投稿されています。2度目となる来日前に2nd EPをリリースした記念で、地元のライブハウスでも披露したとのこと。
各楽曲の解説だけでなく、2人の日本へのラブコールも必見。個人的には「26歳になってメタルコアバンドをやっているだなんて、信じられないよ」と赤面するAlが可愛くてツボです(笑)普段、口数が少ないKyleが話すバンド加入するまでの詳しい経緯も聞くことができます。
そんな魅力的な彼らですが…!皆さんに朗報が2つ!!
①3rdアルバム絶賛制作中!!
もう少し早めに記事を更新すれば良かったのですが、次のアルバムリリースに向けて動いています!メンバーの話によると、10月4日からスタジオ入りして着実に準備をしているとのこと。AlのInstagramによると、既に新曲のMVを撮ったみたいです。
どんな作風になるかはまだわからないですが…楽しみにしましょう!
②1st アルバム『And Story Goes...』を再レコーディングしてリリースします!
新作の制作や来たるUSツアーの準備に大忙しな彼らですが、2019年12月6日に1stアルバムを再レコーディングしてリリースすることをバンドのFacebookにて発表しました。
作品のアニバーサリーを記念してのプロジェクトですが、オリジナルはAlしか歌っていなかったところにNickのハイトーンスクリームを加えて、さらにパワーアップした作品になるとのことです。9月20日にファーストシングルでもある「You Don't Deserve Me」が配信リリースされてます。
https://open.spotify.com/track/40jJd6LdsASXdbsMhNv2m2?si=W3uy1trWT5WsMjnGhQGP5g
今回の再収録アルバムは、ASLWの大親友であるイラストレーター: Cory Curly Swope氏によって手掛けられています。作品の世界観をさらにどす黒くダークに仕上げましたね。
Coryは、2010年からASLWのアルバムのアートワークを全て手がけています。2016年の初来日公演のときに同行していましたね。
独特な凶暴さと毒々しさが溢れる画風で、多くのイベントのポスターやアーティストのグッズのデザインを手掛けている人でもあります。
Instagramで彼が手掛けた作品を見ることができるので、要チェック!
Instagram: https://instagram.com/curlyart_?igshid=8sgkci3titzr
…ということで、ながーくなりましたが。音楽も人柄も魅力的なASLW、セント君をよろしくお願いします!
今後のアップデートがあり次第、その都度投稿します。これ以外に紹介しきれなかったものがありますので、お時間がある時に是非SNS等でチェックしてみてください。
(SNSはFacebook、Instagram、Twitterの順で更新されることが多いので…Facebookに馴染みがない日本人にはちょっとキツイかもしれません)
ASLWホームページ: http://www.aslwofficial.com/
CI Recordsのアーティストページ: https://www.cirecords.com/ascentlikewolves
https://m.facebook.com/ascentlikewolves/
https://instagram.com/aslwofficial?igshid=pnh5ssb3gosk
https://twitter.com/aslwofficial?lang=en
https://open.spotify.com/artist/45MtkhYiPMUHwT4Wv7qBji?si=9L8fsSaPTL67o7Eur_plYQ
では、次の記事でお会いしましょう!
頑張って記事を書きます!!