Uncountable Word Letters to My Love

社会人や監督生、審神者、見習いDJを掛け持ちする多趣味オタクが音楽やゲームなど好きなものを書くだけ

【台風を呼んだ(?)3人の美青年バンドの初来日!】Palaye Royale ライブレポート

ども。元電気難民のkmcmです。

先日の記事でも書きましたが、9月第2週目は私の地元・チーバくん県(千葉県)が大変なことになりました。

8日(日)の夜〜深夜にかけて台風15号が襲来。私の地元(チーバくんで言うと、お腹あたりです。都会になりきれない超田舎ですw)は、ちょうど台風が通るところだったので、モロにダメージを受けました。そのため、電気が復旧するまで3日間電気無し生活、懐中電灯を片手に暗闇の中家の中をウロウロしてました。道路では吹っ飛んできた看板や木が散乱していましたし、電車が運休、本数を減らして運行していたので大パニックでしたね。

私のエリア以外では深刻な状況で復旧を待つ人々がいますからね…。いち早く被害に遭っている千葉県民の皆さんが元どおりの生活を送れるように祈っています。

 

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さて、そんな大変な時についに来てしまいました。9月は私にとってライブ観戦祭り、ということで第1弾です。

 

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Palaye Royaleの一夜限りの初来日公演に行きました。

 

簡単にバンドを紹介すると、カナダ・トロント出身でアメリカ・ラスベガスに拠点を置く3人組ロックバンドです。所属レーベルは、Asking AlexsandriaやI See Stars、Bad Omens等といった若手メタルコアバンドが多く在籍するSumerian Records。

結成当時はKropp Circleというバンド名で、今のような音楽スタイルではなかったようです。Remingtonの声がクリアーなのはビックリ。これはこれで個人的には好きです。とにかく、皆可愛い。

 

The Rolling StonesやT. RexのようなUKロックサウンドMy Chemical RomancePanic! At The Discoなどのエモ・ロックを掛け合わせた音楽性とメンバーの美しいルックスで若い女性を中心に全世界で虜にさせている、そんな彼らです。

初めて彼らの写真見たとき、ベルばら”のキャラクターが現実世界に登場した!と思いました(笑)

音楽のジャンル分けとしては、調べたところファッション・ロックバンドのようです。アーティスト写真を見ての通り、今どき珍しいクラシカルでお洒落な衣装を身につけています。

 

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L to R: Emarson Barrett (dr), Remington Leith (vo), Sebastian Danzig(g)

 

以前から、バンドの名前は聞いていましたが、彼らの音楽にハマった理由は、とある映画を観たことがきっかけ。

 バンドを夢見る青年達が悪魔との取り引きを交わして富と名声を手に入れるミュージカル・ホラー映画『American Satan』(2017年公開、日本では未公開)にて、主人公を務めたAndy Biersack(米グラム・メタルバンド、Black Veil Bridesのボーカリスト)のボーカルパートをRemingtonが歌っていたと知ってから、一目惚れならぬ一聴き惚れしました。あの噛みつくようなハスキーボイスは、映画では役柄にあった悪魔に取り憑かれたかのようなうめき声だったので、映画を観ているときずーっとゾクゾクしましたw

(※話が長くなるので、後日改めて映画紹介の記事を投稿します。)

 

そのため、念願の来日公演のお知らせを聞いた時は驚きと嬉しさでいっぱいになりましたよ。チケット発売日にすぐチケットを買いました!

 

何より、今回の公演は、バンドがオーストラリア公演を皮切りにワールドツアーを行う前に、バンド側が「どうしても日本でライブをしたい」という思いから実現したとのこと。日本デビューはまだしていないはずだし、知る人ぞ知る存在的な知名度なのに、そう言ってくれると嬉しいですね。

 

 

ライブ当日。台風の影響で出社時間から大幅に遅れて仕事をしたものの、何とか定時で退社できたので、会場である渋谷・WWWへ。

 

開演10分前に滑り込みで会場に入った時は、段々となるフロアに満杯の人。美しいルックスを持つ彼らを目に焼き付けようということもあって、やはり女性ファンが多かったです。

フロアに入る前に物販コーナーをチラッと観たのですが、Tシャツやポスターといったバンドマーチでは基本的なものとは別に、バンドマーチでは珍しいバンドのロゴ入りのベレー帽や煌びやかで鮮やかな色のアイシャドウパレットが販売されていました。これなら、お洒落好きの女の子もグッとくるな〜とルックス以外で女性ファンが多い理由を納得しました。

 

開演時間になって、会場内の音楽が止んだときに司会者的なノリが良い外国人男性がステージに立ち、拍手と歓声でいっぱいに。

「コンバンワ、東京!いよいよお時間となりました!準備は出来てますか?…それでは、盛大に迎えてください!Palaye Royale!!」という海外のテレビショーではお決まりなセリフに続いて、あのクラシカルな衣装を纏ったバンドメンバーが続々とステージにあがります。

 

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歓声が止まない中、初来日公演のオープ二ング曲は、なんとIzzy Pops率いるThe Stooggesの「I Wanna Be Your Dog」のカバー。楽器隊の軽快なリズムに合わせて、フロアは縦揺れしてヴォルテージをあげます。

クラシカルな衣装をまとったバンドメンバーの中では目立つ黒い繋ぎをまとったRemingtonがジャンプをしながら、あの噛みつくようなハスキーボイスを容赦なく放ちます。

 

魅惑の歌声以外に破天荒なステージパフォーマンスをすることが、Remingtonの魅力でもあります。そのあとに披露した「Don’t Feel Quiet Right」では、ステージ脇の柵によじ登っては飛び降りるやんちゃぶりを見せつけました(笑)

 

実際、Palaye Royaleはアルバム作品としては『Boom Boom Room (Side A)』(2016年リリース)と『Boom Boom Room (Side B)』(2018年リリース)のまだ2作品しかリリースしていませんが、どの曲も懐かしいのに新しい雰囲気かつ、おもちゃ箱をひっくり返したかのようなワクワク感があります。そう、誰もが聴いたら体を動かさずにはいられなくなるようなナンバーばかりで、ひたすらファンの人は手をあげたりリズムを取っていました。

「You’ll Be Fine」では、遊園地のフリーフォールのようにゆったりなリズムからコーラスにかけて加速する瞬間は、子供のように無邪気になりました(笑)

この他にも、Ghostを思い起こさせるようなオカルト・ホラーチックなナンバー「Masochist」や甘酸っぱい青春を感じさせるバラード・ロックナンバー「Dying In A Hot Tub」を披露し、フロアはあっという間に彼らの世界観に引き込まれていきました。

 

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進行係のSebastianによるMC中、念願の来日公演ということもあって「アリガトウ!」「コンニチハ!」と短期間で覚えたであろう日本語を披露するメンバー。

 

中でも、ツアーメンバーのBobby(piano)は、

「こんにちは!ボビーと申します!よろしくお願いします!!」

と、流暢な日本語で自己紹介。頑張って自己紹介したのに「ヤバイ!!」と照れる彼に、会場にいた全ファンはメロメロでした(笑)

 

賑やかな雰囲気と一緒にダンサンブルなナンバー「Get Higher」「Mr. Doctor Man」で、さらにヒートアップ。公演序盤から飛ばしていたRemingtonは、腹筋が割れた美ボディを露わにして「How Do you Do?」の終盤で、遂にステージから降りて問題行動に出ます。実際にその様子見た方が分かりやすいと思うので、動画を見てください。

 

 

元気溢れすぎて、追いついていけない…と思った私でした。あの”ベルばら”のイメージはどこへ…(笑)

 

暴れまくるパンクキッズ並みの破天荒パフォーマンスから一変して『Boom Boom Room (Side A)』アルバムバージョンではSleeping With Silenceのフロントマン、Kelin Quinn(vo)がフィーチャーされている「Ma Chérie」で緩やかながら、本来の彼ららしくレトロ感溢れる緩やかなナンバーで本編が終了。

 

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ファンの歓声に応えて、すぐステージに戻ってきたPalaye Royaleは「All My Friends」を披露。アルバムバージョンとは異ったギターとベース、タンバリンでのアコースティックバージョンと会場のスマホでのライトアップ演出によって、まるでバンドメンバーが楽しかった時間を振り返って、お別れするのが恋しくなるような雰囲気でした。

 

約1時間半という時間であっても、初来日公演とは思えないアットホームな雰囲気が印象的でした。台風直撃後の状況だったのでブルーな気分が吹っ飛びました。

 

今回は、実験的な試みでの来日公演だったので、次回はジャパンツアーで来てくれると良いですね!

 

…以上、拙い内容でしたがPalaye Royaleでした!

次の記事更新まで、今しばらくお待ちください!

 

 

– Set List –

I Wanna Be Your Dog

Don’t Feel Quiet Right

You’ll Be Fine

Death Dance

Masochist 

Fucking With My Mind 

Teenage Heartbreaking Queen 

Dying In A Hot Tub

Get Higher

Mr. Doctor Man

How Do You Do?

Ma Chérie

– Encore –

All My Friends (Acoustic)