Uncountable Word Letters to My Love

社会人や監督生、審神者、見習いDJを掛け持ちする多趣味オタクが音楽やゲームなど好きなものを書くだけ

【コマ撮りの域を超える努力の賜物3部作の第一幕!】映画『JUNK HEAD』レビュー

映画鑑賞帰りのゲーセンでいつもワンコイン(500円)でお目当ての物を手に入れるkmcmです。

何故なのでしょう?地元のショッピングモール内にあるゲーセンのクレーンゲームが易しいのか、それとも…?

ちなみに初のワンコインは以前紹介したスマホゲーム『ツイステ(ツイステッドワンダーランド)』の猫のキャラクター:グリムのBIGぬいぐるみ、今回は同ゲームのジェイド・リーチの運動着のミニぬいぐるみでした。

 

 

さて、今回はゲーセン運を与えてくれた(?)映画作品を紹介します!

このブログでは初の映画レビューになりますが、楽しんでくれると嬉しいです。

 

 

その名も…。

 

 

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『JUNK HEAD』!!!

 

今年の3月26日より全国の一部劇場で公開し、4月29日より順次各地の劇場で公開されています。

幸い地元の映画館で祝日から公開されると知り、アカデミー賞を受賞した『ノマドランド』か『ミナリ』を観ようとしましたが、あえて今作を選びました。

 

何故なら…大のコマ撮り好きだから!!!

 

人生初の映画鑑賞は4歳くらいでした。

その時通っていた保育園で観たのがティム・バートン作のディズニー映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(1994年日本公開)。

当時の園児たちにはちょっと刺激が強かったのか、不気味な作風で泣き出す子がいたようですが…私はその逆で食いつくように観ていたとか。

それ以来かなり気に入ったのか、両親がDVDを購入してくれて毎日狂ったように観てました(笑)

そのため、コマ撮りは自分ルーツと言えるような存在です。

成人した今でも映画やDVD鑑賞で迷ったらコマ撮り映画は第一に選ぶことが多いです。

 

あと、世間をざわつかせた癒しのコマ撮りアニメ、モルモット×車の『PUI PUIモルカー』も毎週きっちり観てました。

 

それに、私のコマ撮り好きを理解する母が朝の情報番組での紹介を録画してくれました。

それを見て興味を持ったので映画鑑賞の決め手にもなりましたね。

 

これ以上コマ撮りのことを書きたいですが…キリがないので前置きはここまで!

さっそく、今作の魅力を3パートに分けて紹介します。

今回はあえて、大きなネタバレなしでいきます!(多分)

 

 

①たった一人の日本人が制作からアフレコまで全部やっちゃった!

今作の最大の魅力とも言えるのが、たった一人で何から何までやってしまったとのことです。

しかも、それを手掛けたのが本業が内装業の日本人!!

堀貴秀監督(50)です。

 

公式サイトの紹介によると、「映画作りは独学」、「製作期間は7年」というパワーワードが出てきて、それにもびっくりしました。

どうやら、元々は30分版の短編映画だったらしいです。

それが評判を呼び、クラウドファンディングの出資によって今作のような70分の長編に仕上がったようです。

その出資者の中には『Pan's Labyrinth』(2006年公開)や『The Shape of Water』(2017年公開)など数々のダーク作品を手掛けるギレルモ・デル・トロの名前が!!

 

参照:

SCREAN ONLINE 孤立のクリエイター・堀貴秀が『JUNK HEAD』誕生秘話を語る 

https://screenonline.jp/_ct/17438998

 

 

考えてみてください、7年ですよ…?皆さんだったら7年間何してますか??

それを全部やってしまったのが「凄い」の一言では言い表せないです。

 

そのため、エンドロールのクレジットはほとんど堀監督の名前ばかり(笑)

ちなみにエンディングで堀監督の撮影風景が流れるので、絶対に席は立たないで最後まで観てみてください!黙々と人形を動かして命を吹き込む作業する様子は圧巻です。

 

その努力が認められ、海外の映画賞で入賞して逆輸入という形で今作が日本に公開されたということです。

 

 

②クセ強キャラと壮大な設定が面白い!


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今作の見どころは、何といっても壮大な設定と個性豊かなキャラクターでしょうか。

世界観としては、『バイオハザード』with スチームパンクといったところでしょう。

やはり、先述のグロテスクなキャラクター作品を手掛けるギレルモ・デル・トロ監督がお墨付きになる理由がありましたね。

そのため、触手や虫類が苦手な人にはキツイかもしれませんが…。慣れれば意外といけるかも?

割と可愛らしいキャラがいるので、ある種の中和剤になってくれると思います。

 

ちなみに、私の推しはモグラっぽい丸々としたフォルムがキュンな3バカ兄弟

ネタバレ回避のため、あえて詳しく書きませんが…最後のシーンにグッときました。

 

肝心のストーリーはこのような感じ。

環境破壊が止まらず、もはや地上は住めないほど汚染された。人類は地下開発を目指し、その労働力として人工生命体マリガンを創造する。ところが、自我に目覚めたマリガンが人類に反乱、地下を乗っ取ってしまう。それから1600年──遺伝子操作により永遠と言える命を得た人類は、その代償として生殖能力を失った。そんな人類に新種のウイルスが襲いかかり、人口の30%が失われる。絶滅の危機に瀕した人類は、独自に進化していたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に、生徒が激減したダンス講師の“主人公”が名乗りを上げる。地下へと潜入し、〈死〉と隣り合わせになることで命を実感した主人公は、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。今、広大な地下世界の迷宮で、クセ者ぞろいのマリガンとの奇想天外な冒険が始まる!

〔引用:映画『JUNK HEAD』公式サイト ストーリー〕

https://gaga.ne.jp/junkhead/#story

余談ですが、公式サイトで詳しく用語が書かれているので観覧前に見るとスムーズに楽しめるかと!

 

また、個人的な観点ですが劇中内の言語がユニークと思ったので紹介します。

映画では日本語字幕ですが、実際の音声はこの世界にはない言葉です。

しかも、その言葉がかなりユニークで例えば主人公がダンス講師をしていたときに「おはようございます」と話すシーンがあります。

その時"シャケ ナト ミッソー"(うろ覚え)と話すのですが、録画した番組で堀監督が「朝の挨拶ということで、朝ごはんといえば鮭と納豆、味噌汁だろう」と考えたとのこと。

シャケ ナト ミッソー…クセになりそうです。

他にもニュアンスで理解できそうな言葉があるので、1回観てから復習で観るのも◎です。

 

 

⓷コマ撮り離れした迫力、そして…。

個人的におススメしたい部分は何といっても、コマ撮り離れした迫力満点のシーンの多さですね。最初の10分からして、もうこれはアカデミー賞越えだな!と確信しました。

 

※映像は期間限定公開なのでお早めに。ネタバレ注意!

 


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コマ撮りならではのアコースティックな作風はもちろん、CGなどひと手間加えるだけでデジタルアニメやセル画アニメに負けないとってもクールな作品に仕上がるのではないかと思っています。

 

また、先述したストーリーは思わずクスッとしてしまう部分やウルっときてしまう部分があったりと今作だけでもお腹いっぱいです。

 

…と思っていたら、なんと続編2つありました(笑)

 

だからあんな終わり方になったのかと納得です。

 

個人的には、ニコがホラーゲームの『リトルナイトメア』のようにメインキャラがトンデモな役割にならないことを願っていますが、どうなるのでしょうか?

 

是非、今作を観た方は一緒にエンディング曲「人類繁栄」を一緒に歌って次作に期待しましょう。


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めっちゃ中毒性がある曲ですが、コメント欄で衝撃の事実を知って人前で歌えなくなりました(笑)

 

 

…ということで、『JUNK HEAD』の紹介は以上です。

これを機に観ていただけると幸いです。

 

是非公式サイトもチェック!

gaga.ne.jp

 

書いてみて思ったのですが、レビューは観て直ぐに書いた方がいいですね(笑)

そりゃそうだ!!今度から頑張って癖をつけます…。

 

それでは次の記事で!!

 

 

 

P.S.

冒頭で書いた『JUNK HEAD』を観た後ゲーセンで手に入れたジェイド。

あざとかわいい。

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